ハーブの中でも「タイム」は、古代ギリシャ・ローマ時代より入浴剤や殺菌消毒など、幅広く利用されてきました。
「タイム」の花は、シソ科の植物なので、シソの花に似た小さいピンク、紫や白い花を咲かせ、園芸種などでは、花の先方がボール状のものなど、色々な種類が出回っています。
では昔からハーブとしてや、おまじない用としてもよく利用されてきた「タイム」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【タイム】にまつわるスピリチュアルなお話
「タイム」に関するヨーロッパの伝説①
中世頃、「タイム」の枝のまわりを飛び交う蜂の様子が、女性に仕えている騎士が活躍する姿に喩えられていました。
そんなことから女性たちは、「タイム」と蜂のデザインをスカーフに縫いこんで、恋人や愛する人が戦いに出る場合、そのスカーフを護符として渡し、勇敢に戦ってくれる騎士たちを応援したのでした。
「タイム」に関するヨーロッパの伝説②
十四世紀にペストが大流行したときには、「タイム」の枝を炊いて空気を浄化して、感染が広がるのを防ぎました。
その当時は、これらの感染は悪魔の仕業であると信じられていたので、「タイム」は勇気の象徴となり、また「あなたはタイムの香りがする」と言われることは、最高の誉め言葉とされていました。
「タイム」に関するヨーロッパの伝説③
ヨーロッパでは、殺された人の魂が「タイム」の花の中に住むとされ、死を予言する花とされていたこともあります。
香りが高いことから、墓地によく植えられていたせいでしょう。
「タイム」に関するヨーロッパの伝説④
1月21日の聖アグネスの祭りの前夜に、靴の片方に「タイム」の枝、そしてもう片方にローズマリーの枝を入れて眠ると、将来の夫が夢枕にたつと信じられていました。
「タイム」に関するおまじない
魔法のハーブとしても知られる「タイム」は、葉を炊くことで健康運を引き寄せると信じられていました。
また「タイム」の葉を持ち歩くだけでも、健康運を引き寄せられるそうです。
また眠るときに「タイム」の葉を枕の下に置いておくと、熟睡でき、悪夢から守ってくれるとも言われています。
「タイム」には浄化のパワーがあるとともに、身に着けることで霊感も高めることができます。
「タイム」に関する民間伝承
こちらもおまじないのひとつですが、かつては『妖精』を見るための秘薬の材料のひとつとして、「タイム」が用いられていました。
「タイム」以外は、マリーゴールド、タチアオイ、ハシバミを一緒に調合します。
【タイム】が誕生花の日
【タイム】が誕生花です。
- 5月2日
- 5月4日
- 5月22日
- 6月2日
- 6月18日
- 7月16日
- 8月16日
- 8月27日
- 10月8日
【タイム】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水においては、「タイム」は、香りの高いハーブなので、その香りを利用した風水を行うことができます。
浄化運UP
「タイム」には、空気を浄化するパワーや魔除けとなるパワーがあるとされています。
玄関に「タイム」の鉢植えを置いたり、玄関先に「タイム」を植えたりすることで、家を守ることができるでしょう。
また鬼門にあたる北東の庭に、「タイム」を植えることでも、家や家族を守ることができます。
花言葉【タイム】の意味
「タイム」は古くから魔除けや浄化の作用があるハーブと信じられ、また古代エジプトではミイラの防腐剤としても用いられていました。
「タイム」は北半球に広く分布する多年生植物で、園芸ではグランドキーパーとしても人気です。
日本では「タイム」がムスク(ジャコウ)の香りに似ていることから、「タチジャコウソウ(立麝香草)」と呼ばれ、その香りを料理に用いたり、ハーブティーとして楽しんだりすることも多いです。
「タイム」という名前は、ギリシャ語で消毒を意味する「thuo」と、勇気を意味する「thymos」あるいは「thymus」から付けられています。
「タイム」には地面を這うように育つ種類と、茎が立ち上がって育つ種類があります。
また薬草、料理用、園芸観賞用など様々な種類が存在し、強い抗菌防腐作用を持つことから、消毒薬やうがい薬としても用いられたり、喘息、咳の緩和、感染症予防にも使われたりします。
「タイム」にはピンク、白、紫などの花がありますが、色別の花言葉はありません。
「タイム」の花言葉①
- 勇気
この花言葉は、古代ギリシャでは「タイム」を勇気の象徴として考えていたことから付けられた花言葉です。
「タイム」の花言葉②
- 活気
- 行動力
これらの花言葉は「タイム」が根を広く張り、強い生命力で育っていく姿から付けられた花言葉です。
「タイム」の花言葉③
- 清潔感
この花言葉は、「タイム」には浄化作用があると考えられていることから付けられています。
「タイム」の花言葉④
- 永続的な愛
こちらは、フランスで付けられている「タイム」の花言葉です。「タイム」の香りがよく持続性があることから付けられています。
恋人やパートナーには、この花言葉を添えて「タイム」の鉢植えを贈ってあげると喜ばれるでしょう。
花言葉【タイム】の基本情報
科 属 | シソ科 イブキジャコウ属 |
原産地 | ヨーロッパ、北アフリカ、アジア |
品種 | 350種 |
開花時期 | 4月~6月 |
英語和名 | ・Thyme(タイム) ・タイム、タチジャコウソウ(立麝香草) |
まとめ
「タイム」は、古代ギリシャやローマ時代から愛され続けている香りの高いハーブです。その花は、こぶりのかわいいものが多いですが、色々な種類が存在します。花言葉は、ヨーロッパの伝説に基づくものや、その生命力の強さから付けられたものが中心となっています。