寒い冬は、体調を崩しやすい季節。特に風邪をはじめとした感染症には気をつけたい時期です。ですが、冬には美しい景色や言葉があることも事実。
今回は、冬に関することわざをご紹介します。寒い季節は、ことわざで風情を感じてみてはいかがでしょう。
目次
冬のことわざ一覧
それでは、寒い季節に風情を感じるような冬に関する美しいことわざをご紹介します。
冬編笠に夏頭巾
日除け用の編み笠を冬に使い、防寒用の頭巾を夏に使うというのは、誰でもおかしいと気が付きますよね。つまり、このことわざは物事が逆さまであることを意味します。類句に「冬帷子に夏布子」があります。
夏炉冬扇
こちらのことわざも「冬編笠に夏頭巾」と良く似た意味を持っています。夏に火鉢を使い、冬に扇を使うのはおかしいこと。時期に合わないものや、役に立たない言論や才能を例えたことわざです。
冬至十日経てば阿呆でも知る
このことわざは、冬至を過ぎて10日経てば頭の悪い人でも気づくということを意味します。手厳しいことわざですが、実際に冬至を過ぎれば日がかなり長くなりますから、ほとんどの人が気付くのは間違いありません。
天地、夏冬、雪と墨
天地、夏冬、雪と墨はまったく正反対なものであるということを意味することわざです。非常に差があることの例えで、類句に「雲泥の差」といった言葉があります。
冬の雪売り
冬の雪売りとは、いくらでもあるものを売っても買い手が現れないということを意味する言葉です。商売をする人は、肝に銘じておきたいことわざですね。
冬の雨は三日降らず
冬は、あまり雨が降らない季節。冬の雨は三日降らずということわざは、そんな冬の天候を例えています。ただし、東北や北海道などの寒い地域では雨は雪になるので、この言葉の限りではありません。
冬至かぼちゃに年とらせるな
かぼちゃは、栄養豊富な野菜。そんなかぼちゃを食べて冬の寒さに備えようという意味のことわざです。ただ、かぼちゃは冬至を過ぎると傷んでくるので、年内に食べきるようにしようという意味も含まれています。
冬至に南瓜を食べると夏病みせぬ
こちらも「冬至かぼちゃに年とらせるな」と同じで、野菜が不足しやすい冬場には、栄養満点で保存の効くかぼちゃが良いものであるということを意味します。
冬至から藺の節だけ伸びる
このことわざにおける藺の節は、畳の目のことを意味します。最も昼の長さが短い冬至を過ぎると、畳の目ほど日に日に日差しが長くなることを意味します。いかにも日本らしいことわざですね。
冬来りなば春遠からじ
このことわざは、英国詩人シェリーの詩「西風の賦」の一節からできたもの。冬のような辛い時期を耐え抜くことができれば、やがては花の咲き誇る春のような幸せな時期が来るということを意味します。
冬至冬中冬始め
暦の上では、冬至は冬の真ん中に当たるが、実際には冬至から厳しい冬の寒さが始まり、厳しい季節の開始を告げるものであることをいうことわざです。
夏歌うものは冬泣く
このことわざは、夏に遊び暮らしていると、冬になって生活に困窮することを意味します。また、転じて働けるときに働かない者は、後になって生活に困窮して困ることの例えでもあります。
夏は日向を行け、冬は日陰を行け
このことわざは、夏に暑い日向を、冬は日陰を歩むように、あえて辛い道を進むことで身体を鍛えようという意味を持ちます。また、他者に道を譲って出過ぎないようにすることも意味します。
小春日和
このことわざにおける小春は、陰暦十月の別名。現在の暦では、十一月頃にあたります。そのため、春という文字があっても「小春日和」は冬のことわざなのです。晩秋から初冬にかけての晴天のことを意味します。
まとめ
冬が苦手という人は、冬に関することわざや冬独特の景色を知ることで冬を好きになることができるかもしれません。冬の美しさを知ることで、体は寒くても心はあたたまることができるかもしれません。ぽかぽかした心で、この冬を乗り越えてくださいね。
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