1回の睡眠でいろんな夢を見るのは、深い睡眠と浅い睡眠を繰り返しているから!?
昨夜はどんな夢を見ましたか?いろんな夢を見た!とすぐ答えられる人もいれば、夢は見ていた気がするけどどんな夢だったか思い出せないという人もいるでしょう。いろんな夢を見る、その理由や夢を覚えているかどうかの差は、実は睡眠の質に関係があります。
夢占いの意味を【夢鑑定士・睡眠コンサルタント】の麻生真礼さんに紹介してもらいます。
目次
いろんな夢を見る原因&心理状態とは?
実は夢と言うのは、1回の睡眠の中でいくつも見るのが当たり前。1回の睡眠の中で深い睡眠(ノンレム睡眠)と浅い睡眠(レム睡眠)を1時間半~2時間の周期で繰り返し、起きた後も記憶に残るような夢は、主に浅い睡眠のタイミングで見ています。
深い睡眠のタイミングでも夢は見ているのですが脳も休んでいる状態なので、起きる直前に見るものと比べて夢の内容にもストーリー性などはなく、良く言えば個性的な、ぶっちゃけ意味のない内容であることが多くなるのが特徴。
1回の睡眠でいろんな夢を見ること自体は当たり前のことなのですが、人によって覚えていたりいなかったりするのはなぜなのでしょう?その辺りに、いろんな夢を見ることで疲れる理由があるのかもしれません。
記憶を整理している
いろんな夢を見る人は、日中とても活動的に過ごしているのかもしれません。人は眠っている間に記憶を定着させます。徹夜で勉強するより、勉強した後で6時間から8時間ほど眠る方が学習効率が良いのはこのため。
眠っている間に学んだことを定着させると同時に、日常のこまごましたこと、気になったことなどがいろんな夢として反映されていると言えます。
夢の内容自体はとりとめのないもの、夢を見ていたことは覚えているけど内容はよく覚えていないといった傾向が多いかも。充実した毎日を送っている証とも言えますので、夢は見て当たり前のものと、気にせずスルーしておくくらいで丁度良いでしょう。
睡眠が浅い
1回の睡眠の中でいろんな夢を見る、その上で寝たのにあまり疲れが取れた気がしないような場合、今のあなたが少々お疲れ気味の可能性が。
体は疲れているのに頭は働いている状態で、ストレスなども加わり睡眠が浅くなっているのかもしれません。脳がゆっくり休める深い睡眠に移行できず、睡眠の質が悪化している恐れが。
また1回の睡眠のつもりでも寝つきが悪く、実はウトウトした状態で寝たり起きたりを繰り返しているのかも。人は1回の睡眠の中でいろんな夢を見ますが、起きる直前に見る夢は記憶に残りやすいのです。
一晩に寝たり起きたりを繰り返しているなら、その都度起きる直前に見ていた夢も起きたあとで覚えていることが多いでしょう。それが結果として1回の睡眠でいろんな夢を見た=いろんな夢が記憶に残ったと考えられます。
心理状態
1回の睡眠でいろんな夢を見ること自体は当たり前のことで、気にするようなことはありません。
しかしいろんな夢を見て起きたあとになんだか寝た気がしないとか、妙にハッキリいろんな夢を見たことを覚えているような場合とかは心身が疲れている可能性が。疲れやストレスが原因で眠りが浅くなり、睡眠の質が悪くなっている恐れがありますので注意が必要です。
いろんな夢を見て疲れたときの対処法
楽しい夢はいくら見ても気になりませんが、いろんな変な夢や怖い夢を立て続けに1回の睡眠で見ると、眠ったはずなのになんだか疲れてしまう恐れも。こちらでは睡眠の質を良くして、疲れる夢を見にくくなるような対処法を見ていきましょう。
カフェインやアルコールは控えめに
寝つきが悪いからと就寝前に少しお酒を飲む人がいますが、アルコールは睡眠を浅くする働きがありますので、寝つき自体は良くなっても睡眠の質は悪くなってしまう傾向が。アルコールは常飲することで依存性も高まりますので注意が必要です。
またコーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインにはリラックス効果がありますが、覚醒作用もありますので就寝前に飲んでしまうと寝つきが悪くなってしまいます。
3時間ほど覚醒作用は続きますので、逆算して就寝の3時間前には、カフェインをとらないようにした方が良いでしょう。
高齢になるほど覚醒作用は長くなる傾向にありますので、質の良い睡眠のためにも夕食後はできるだけカフェインは避けてくださいね。
ぬるめのお風呂に15分
人は体温が下がってくるタイミングで活動が低下し、睡眠に移行しやすくなります。体温が下がってくるのは入浴後1時間から3時間の間ですので、間を取って就寝の2時間前くらいに入浴を済ませておくと、質の良い睡眠がとれることに。
シャワーよりも浴槽に少しぬるめのお湯(40度前後)を張って15分ほど入浴し、体を温めるのがより効果的です。冷え性の人は少し熱めのお湯で試してみてくださいね。
仕事や勉強は根を詰めない
楽しくいろんな夢を見るには、質の良い睡眠が必要不可欠。そのためには適度なリラックスが重要です。就寝の直前まで仕事や勉強を続けていると、パソコンやスマホの画面から出るブルーライトの影響や、ストレスなどで寝つきが悪くなってしまうかも。
少なくとも就寝の1時間くらい前には仕事や勉強をやめて、パソコンやスマホ、テレビなどは見ないようにしましょう。
どうしても就寝直前までパソコンやスマホを見る必要があるときには、画面の輝度を下げるのもひとつの手段。それだけでも睡眠の質はかなり変わってきますので、試してみてくださいね。
就寝前の照明は薄暗く
明々と照らされた部屋は仕事をしたり本を読んだりするには良いのですが、ブルーライトと同じく質の良い睡眠にはちょっとお邪魔なもの。ですので就寝前1時間ほどは照明が控えめな部屋で、のんびり好きな音楽などを聴くのもおススメです。
メインの照明は消してフットライトだけつけるとか、直接光が目に入ってこない場所の間接照明をつけるとかして、就寝前は過ごしてくださいね。
まとめ
1回の睡眠でいろんな夢を見ること自体は当たり前のことなので、心配する必要はありません。
ただ毎日のようにいろんな夢を見て、なんだか寝た気がしないような疲れが起床後に残っている場合は、なんらかの理由で睡眠の質が悪くなっている可能性が。
ほんの少しのきっかけや心がけで質の良い睡眠はとれますので、日々の生活習慣などから見直してみてくださいね。