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【小石川七福神めぐり】幸運・財運・長寿のご利益満載!御朱印やコース順路

東京都文京区の小石川七福神めぐりは平成7年に始まりました。しかし、それぞれのお寺は江戸時代に創建され、歴史上の有名人物と関連があるお寺が多く、大変魅力的なお参りです。

地下鉄丸ノ内線「茗荷谷駅」と「後楽園駅」の間にあり、徒歩にて2時間程度でめぐれます。

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【寿老人〈じゅろうじん〉】(宗慶寺)

小石川七福神めぐり,宗慶寺,本堂
宗慶寺は1415年に了誉聖冏上人(りょうよしょうげいしょうにん)が清泉のほとりに結んだ庵に始まります。浄土宗のお寺で、元は伝法院と称しました。ご本尊は、阿弥陀如来です。

小石川七福神めぐり,宗慶寺,寿老人
正面本堂の右側、寺務所のそばに木像の寿老人が祀られています。中国道教の神様で、健康と寿命を司る富貴長寿の神様です。こちらで「極楽水」と「宗慶寺」両方のスタンプを押せます。御朱印は寺務所に申し込みます。

小石川七福神めぐり,宗慶寺,茶阿局の墓碑
このお寺は、徳川家康の側室茶阿局(ちゃあのつぼね 家康の六男松平忠輝の生母)の隠居所となり、寺名も茶阿局の法名宗慶尼により改称されました。本堂階段の左脇に、1621年と記された茶阿局の墓碑があります。

宗慶寺を出て右へ、吹上坂を上ります。エイザイ本館前の信号を左に渡り、学芸大学付属竹早小学校のグランド前を通って、三方向に分かれている交差を一番右の道へ曲がります。坂の途中に真珠院があります。

【布袋尊〈ほていそん〉】(真珠院)

小石川七福神めぐり,真珠院,本堂
真珠院は、1647年に創建された浄土宗のお寺で、ご本尊は阿弥陀如来です。徳川家康の生母於大の方(おだいのかた)の生家水野家の菩提寺です。

小石川七福神めぐり,真珠院,布袋尊
布袋堂は、右手の階段を上り、内玄関(寺務所)の右側にあります。金色に輝く仏様の右下隅に、足を投げ出しくつろいだ姿の小さな布袋尊がいらっしゃいます。布袋尊は、昔中国に実在した仏僧とも、弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身ともいわれています。大きなお腹で袋を背負い、にこにこ顔で寛容の徳を与える福神様です。

スタンプはここに置かれていますが、御朱印は内玄関で申し込みます。

小石川七福神めぐり,真珠院,案内図
近代的な建築の本堂の階段下に案内図があります。左手の階段を下りて本堂裏の墓地に入ります。

小石川七福神めぐり,真珠院,布袋像
奥に布袋尊の大石像があります。“墓地中を歩く布袋さまを見た”という先代住職の夢をきっかけに祀られました。どんなことでも受け入れてくれそうな布袋尊像です。

小石川七福神めぐり,真珠院,水野家の墓
表示にしたがって出口に向かう途中に、於大の方の生家水野家の古いお墓があります。於大の方のお墓は伝通院(でんづういん)にあります。

小石川七福神めぐり,真珠院,25菩薩
この墓地に、来迎二十五菩薩(らいごうにじゅうごぼさつ)を配した岩山があります。阿弥陀如来を信じていれば、死ぬ時に、阿弥陀三尊が二十五人の菩薩とともに迎えにきて、極楽に導いてくれるという教えを表したものです。清澄な空気が流れていました。

小石川七福神めぐり,真珠院,七福神石像
お寺の入口左手に七福神石像がありました。

宗慶寺を出て右へ、坂を上ります。突き当りのT路を左に曲り、しばらく進むと、伝通院の門が見えてきます。その前の道を右に曲がると福聚院があります。

【大黒天〈だいこくてん〉・文京区指定有形文化財】(福聚院)

小石川七福神めぐり,福聚院,本堂
福聚幼稚園の園庭に入ると正面に本堂があります。福聚院は1774年に創建された浄土宗のお寺で、ご本尊が大黒天です。靴を脱いで堂内に上がり、大黒天を間近に拝むことができました。
小石川七福神めぐり,聚院,大黒天坐像
こちらの大黒天坐像は、インド、中国、韓国を経て日本に伝来したそうです。甲冑(かっちゅう)を身に着け、右手に宝袋、左手に宝棒を持ち、外難を防ぎ、福禄を与える古い型の姿です。出世大黒天、叶大黒天とも呼ばれています。

日本では大国主命(おおくにぬしのみこと)の「ダイコク」と音が通じるところから習合して、俵に腰をかけた現在の型ができ、家内繁栄、商売繁盛などの神様として信仰されるようになりました。

スタンプは本堂右手の受付前にありますが、御朱印は受付で申し込みます。

小石川七福神めぐり,福聚院,子守大黒天
入り口のそばに、にこやかなお顔の「子守大黒天」と
小石川七福神めぐり,福聚院,せきどめ地蔵尊
「せきどめ地蔵尊」が祀られていました。

小石川七福神めぐり,善光寺坂のムクノキ
福聚院を出て左へ、伝通院の門前の道を下ります。途中、樹齢約400年のムクノキ(文京区指定天然記念物)や

小石川七福神めぐり,沢蔵司稲荷
沢蔵司稲荷(たくぞうすいなり)や善光寺を通り、千川通り(えんま通り)に出ます。千川通りを右に曲りしばらく進むと、「こんにゃくえんま」で知られる源覚寺があります。

【毘沙門天〈びしゃもんてん〉】(源覚寺・通称こんにゃくえんま)

小石川七福神めぐり,源覚寺,毘沙門天
源覚寺は1624年に創建された浄土宗のお寺で、ご本尊は阿弥陀如来です。本堂は左手に、正面に閻魔堂、右手に毘沙門堂があります。

毘沙門天は、怒りの形相に甲冑を着け、左手に宝塔を捧げ、右手に外敵を打ち砕く鉾槍を持ち、勇気と威光の徳を与える神様です。インドの財宝の神様ですが、中国へ伝わって軍神となりました。

小石川七福神めぐり,源覚寺,閻魔堂
寺務所は本堂手前左手にあります。スタンプは自分で押しますが、御朱印は寺務所に申し込みます。
小石川七福神めぐり,源覚寺,閻魔王坐像
通称の「こんにゃくえんま」の由来となった閻魔王坐像(文京区指定有形文化財)は、鎌倉時代の作。高さ100.4㎝、ヒノキ材の寄木造りで、右目が黄色く濁っています。江戸時代中期に、ある老婆の眼病治癒の祈願に感じて、閻魔大王が自分の眼をえぐりとって老婆に授けたという伝説があります。老婆の眼は治りましたが、閻魔大王の右目が黄色く濁ってしまいました。老婆は感謝の気持ちを、好物のこんにゃくを絶つことで表しました。

こうした由来から眼病に効く「こんにゃくえんま」として信仰されるようになり、本堂前にはいつもたくさんのこんにゃくが供えられています。

小石川七福神めぐり,源覚寺,塩地蔵尊
毘沙門堂の左側に「塩地蔵尊」

小石川七福神めぐり,源覚寺,汎太平洋の鐘
右側に日本・サイパン・アメリカと回って戻ってきたという「汎太平洋の鐘」があります。

「こんにゃくえんま」は、夏目漱石の小説『こころ』や樋口一葉の小説『にごりえ』などに描かれています。

源覚寺を出て右へ、いよいよ最終ゴールの東京ドームを目指します。文京シビックセンターの高いビル、その向こうに東京ドームの屋根が見えてきます。春日通りの信号を渡って東京ドームのデッキに上ります。透明ガラスの三角塔「クリスタルポイント」を目指して、その左後ろを回り込み、「コロッコ」乗り場の手前、植え込みの中に入ります。

【福禄寿〈ふくろくじゅ〉】(東京ドームシティ・ジオポリス屋上)

小石川七福神めぐり,東京ドーム,福禄寿
元は旧水戸徳川家上屋敷の後楽園庭園に祀られていましたが、お正月は後楽園が閉園になるため、こちらに移されました。福禄寿は、中国道教の神様で、長い頭、長いひげをはやしています。長命と円満な人格を授けてくださる神様です。遊園地の中に祀られているなんてちょっと意外ですね。

スタンプや御朱印は、ドーム22番ゲート前の総合案内所に置いてあります。御朱印も自分で押すようになっており、ここは無料です。

東京ドームからスタートするときは、総合案内所でスタンプや御朱印の台紙を購入できます。

アクセス

茗荷谷駅スタート:
東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」2番出口

東京ドームスタート:
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」2番出口
都営地下鉄大江戸線「春日駅」6番出口
都営地下鉄三田線「水道橋駅」A2番出口
JR総武線「水道橋駅」西口

まとめ

いかがでしたでしょうか。道のり約4.5㎞、所要時間約2時間、少々坂道はありますが、概して平坦で、街中を徒歩でめぐれる手ごろなお参りです。

小石川七福神の御朱印やスタンプをいただけるのは、1月1日~7日の期間ですが、それ以外でもご住職様がいらっしゃればいただけるお寺もあります。

全国に多くの七福神めぐりが設定されています。都内には1年中いつでも御朱印がいただける、浅草名所七福神、新宿山ノ手七福神、雑司ヶ谷七福神などがあります。ぜひお参りしてたくさんの福徳をいただいてください。

▶︎東京七福神巡りおすすめコースはこちら

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ABOUT ME
Written by ゆうこ
卯年、山羊座。元国語教師。趣味は、温泉旅行や食べること。百人一首競技かるたは選手&読手A級。お寺や神社に立つと、幾度もの興亡が繰り返され、再建・再生され、長年月維持し、受け継いできた無数の無名の人々がいたことを思わずにいられません。そういう人々の思いを少しでも伝えられたらと思っています。 共著書:『新渡戸稲造の至言』(新渡戸基金発行)『花ひらく女学校』(女子教育史散策 明治後期編)

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