東京十社の一つである芝大神宮は東京タワーのおひざ元にありながら、ひっそりとたたずむ神社です。
しかし女性に人気のご利益があることから、御朱印をいただきにくる人が多いのが特徴です。
東京のお伊勢様とも呼ばれる芝大神宮の御朱印もとても気になりますよね。そんな芝大神宮の御朱印と見どころをご紹介します。
目次
芝大神宮の御朱印
芝大神宮は東京都の中心部にあたる大門にあるにも関わらず、神社は見つけにくいほど静かな場所にあります。
東京らしく都会的なビルに囲まれた境内ははっきりいって狭いですが、歴史は長い神社です。そんな芝大神宮は東京十社ということもあり、御朱印を求めて参拝する人も数多くいます。
特に女性の参拝者が多いのが特徴的です。芝大神宮の御朱印は拝殿の右側にある社務所でいただくことができます。
御朱印の特徴
通常、御朱印帳を持っていけばその場で御朱印を書いていただけるのですが、芝大神宮の場合はその場で書くのではなく、既に和紙にかかれた御朱印を受け取ります。ちょっと残念だな、と思うことはありません。芝大神宮の御朱印はなんとお祓いを受けたものなのだそうです。これは御朱印でありながらお守りにもなりそうな嬉しい情報ですね。
御朱印は中心に「芝大神宮」と書かれた文字がどっしりとしていて、貫録を感じます。通常、御朱印には参拝日付が入るのですが、お祓いをした後は書き足さない主義なのか、その月までしか書かれていないのも特徴ですね。
芝神宮オリジナル
御朱印をいただく時には芝神宮オリジナルのお守りと生姜飴をいただくことができました。
夏には暑い中に御朱印をいただきにいらして感謝します、と麦茶などの冷たい飲み物も用意されています。
オリジナル御朱印帳も入手できるので、気に入ったものがあれば是非、手に取ってみましょう。
芝大神宮の歴史
芝大神宮に御朱印をいただきにくるとまず感じられるのはその神聖な雰囲気です。都会の真ん中にあるとは思えないほどに、一歩足を踏み入れると神社ならではの空気感に包まれます。
そんな芝大神宮は歴史も古いんです。芝大神宮の歴史は平安時代にさかのぼります。
関東のお伊勢様
1005年に創建された芝大神宮は長い歴史の中で、源頼朝や徳川幕府など、時の権力者達からも厚く信仰されていたと伝えられています。
江戸時代には特に庶民信仰が厚く「関東のお伊勢様」として多くの参拝者が訪れたそうです。お伊勢様という名前だけでも、ご利益がいただけそうですね。その様子は、かの有名な歌川広重の錦絵にも描かれています。
芝大神宮は元々、現在の芝公園付近に建てられたそうですが、江戸時代に入り、増上寺が移転してきたため、現在の場所に移ったそうです。また、歌舞伎演目でも有名な「め組の喧嘩」の舞台にもなっていて、本当に歴史のある神社なのが伺えますね。
御祭神
芝大神宮は伊勢神宮の御祭神である、天照大御神と豊受大神の二柱の神様を祀っています。
その結果、縁結びの神様としても人気で、特に婚活をしている女性にご利益があると言われています。
芝大神宮で行われる神前挙式も有名で、1日1組限定で行われている「篝火挙式」は神明かりの中で行われる神秘的な雰囲気が人気です。御朱印からもご利益がいただけそうな格の高い神社なのです。
芝大神宮の見どころ
芝大神宮は15分程度あれば境内を回れてしまうほどの小さい神社です。しかし芝大神宮では年間を通して盛大なお祭りが開かれます。お祭りの時には御朱印はいただけませんが、御朱印目当てでなくとも、足を運びたくなりますよ。
大きな見どころとなる3つのお祭りを紹介します。
だらだら祭り
例祭となるのが「だらだら祭り」です。その名の通り、日本で1番長い期間行われるお祭りです。
それは江戸時代に芝大神宮が栄えて人足が途絶えなかったことにあります。毎年9月11日~21日まで続きます。木遣りや大道芸、露店市など江戸情緒タップリで、勇壮な町内神輿も見る価値ありです。
大門交差点付近に約20基もの神輿が集結し、「め組」の木遣りを先導に、大門通り、第一京浜、神社に向けて練り歩きます。
大祓式
6月と12月に行われるのは「大祓式」です。半年間の間に知らずに犯した罪や穢れを祓い、清浄な心身に立ち返ることを願い祈ります。
夏越の大祓式には、参道に設けられた茅の輪をくぐり無病息災を祈りましょう。心身ともに浄化されたような気分になりますよ。
節分祭
芝大神宮の「節分祭」はお練行列です。
江戸町火消し「め組」衆が執り行う「半鐘祭」のあと、半鐘の音を合図に、神主・巫女・天狗・め組衆のお練り行列が始まります。
福豆はこのお練の時に沿道の人達に手渡しで配られるんです。ゆったりしたお練り行列は江戸情緒たっぷりで楽しめますよ。