では、ヨーロッパでは人気も高く、恋にまつわる花言葉も多い「ライラック」の、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
科・属:モクセイ科 ハシドイ属
原産地:ヨーロッパ、コーカサス、アフガニスタン
品種:原種、園芸種を含む2600種類以上
開花時期: 4月~5月
英語名:Lilac(ライラック)
和名:ライラック、ハシドイ、金衝羽(きんつくばね)
目次
花言葉【ライラック】の意味
「ライラック」の代表色は淡い紫色もしくは白ですが、ほかにも園芸種には人工的に掛け合わせて作られた赤、ピンク、青、オレンジ色などの種類があります。
「ライラック」の花言葉は、『友情』、『謙虚』、『大切な友達』、『初恋の感激』、『青春の喜び』などです。
欧米では、大切な人、特に友人に贈るお花として、よく「ライラック」が選ばれています。
それぞれの花の色に関する花言葉は下記の通りです。
紫色の「ライラック」の花言葉
愛の芽生え・初恋
紫色の「ライラック」は、小説家のトルストイが「復活」という小節の中で「ライラック」をモチーフにして描いたことが、この花言葉のきっかけとなっています。
日本でも太宰治が著書「思ひ出」の中で、「ライラック」の木の下でのファースト・キスを描いています。
恋の告白をするときには、ぜひ使いたいお花ですね。
白色の「ライラック」の花言葉
若さ・無邪気・青春の喜び
白色の「ライラック」は、フランスでは青春のシンボルと考えられ、そこから生まれたのが『青春の喜び』という花言葉です。
また、白色が何色にも染まっていない純粋さから、若さ、無邪気という花言葉も選ばれています。
ピンク色の「ライラック」の花言葉
思い出
かわいいピンク色の「ライラック」は、甘酸っぱい青春の思い出を連想させることから、この花言葉が付けられたようです。
妖精のようにも見えるピンク色の「ライラック」は、お友達のお誕生日などに贈ると、友情の証にもなるでしょう。
【ライラック】にまつわるスピリチュアルなお話
「ライラック」には、いくつかのスピリチュアルなお話が存在しています。
通常の「ライラック」は、花びらが4枚なのですが、たまに5枚の花びらを持つものがあり、これを「ラッキーストライク」と呼んでいます。
この「ラッキーストライク」を見つけ、誰にも知られることなく飲み込めば、意中の相手と永遠に結ばれると言われています。
また、白い「ライラック」には、イギリスに残る伝説があります。
イギリスの貴族の男性が田舎娘に恋をし、婚約をしました。ところがこの男性は、心変わりをしてしまい、都会の女性に恋をしてしまったのです。
婚約を破棄されて絶望した田舎娘は、自ら命を絶ってしまいます。この娘を気の毒に思った友人は、彼女のお墓に紫色の「ライラック」をお供えしました。
その翌日、お供えした「ライラック」を見に行くと、真っ白に変わってしまったのだそうです。人の気持ちが移りゆくことを象徴したお話なのでしょう。
【ライラック】が誕生花の日
「ライラック」は、3月28日、4月7日、13日、19日、6月12日、25日、7月16日のお花です。
また花の色によっては、下記のような日が誕生花となっています。
- 紫色の「ライラック」:5月30日
- 白色の「ライラック」:5月12日、6月26日
【ライラック】を使って運気をアップする方
「ライラック」は、ヨーロッパでは庭に植えておくと魔除けになると考えられています。
また、幽霊が出る家には、香高い「ライラック」の生花を吊るしておくと、浄化することができるとも考えられています。
紫色の「ライラック」は、社会的地位を上げるパワーがあると考えられていますので、花束にして南の窓に飾っておくとよいでしょう。
白色の「ライラック」は、邪気を跳ねのける効果があります。もし、家の前に気になる建物があるときは、その建物と玄関の間に「ライラック」を植えると家に邪気が入るのを防ぎます。
また、「ライラック」の花の香は、トラブルを回避する効果があるので、何等かのトラブルを抱えている場合は、「ライラック」を庭で育ててみるとよいでしょう。
「ライラック」の生花や木を植えたり、飾ったりしにくい場合は、写真や絵でもかまいません。
仕事での出世を願うなら、仕事部屋に「ライラック」の写真や絵を飾っておきましょう。
あなたが、最近トラブルに合いやすいと思ったら、「ライラック」の香水を身にまとっておきましょう。
ヨーロッパではその昔、「ライラック」は婚約解消、婚期を逃す象徴、あるいは悲しみの象徴と考えられていたこともあったので、病気見舞いや婚約中の人に贈るのは、控えて置いたほうがよいかもしれません。
まとめ
「ライラック」はトルストイや太宰治の小説にも登場したロマンチックなお花です。その花言葉は友情や思い出に関するものが多く、「ライラック」はヨーロッパでは大切な人に贈るお花として、人気の高いお花なんですよ。