羽田空港の氏神として知られている羽田神社は、とても歴史のある神社です。
羽田ならではのご利益や御朱印も人気の秘密ですね。そして実は羽田神社は、知る人ぞ知るパワースポットでもあるのです。
そんな羽田神社の気になる御朱印や見どころを余すことなくご紹介していきます。
羽田神社の歴史

羽田神社は約800年前の鎌倉時代に羽田浦の水軍で領主だった行方与次郎が牛頭天王を祀ったことが始まりと言われています。
現在でも「てんのうさん」と親しみを込めて呼ぶ人がいるのは、その名残と言えるでしょう。徳川時代には徳川家、島津家、藤堂家などの武家の家に厚く信仰されていました。
明治時代に入ると自性院境内に祀られていた牛頭天王社は八雲神社として独立します。
明治40年には「羽田神社」と改称して、そのまま現在に至っています。昭和63年には新社殿が竣工され、平成18年にお塗り替え工事が行われました。
一層の神慮が深まり霊験あらたかなパワースポットとして氏子を見守っています。
羽田神社は羽田の氏神様として羽田全域から現在の羽田空港まで広く氏子を有する神社です。
もちろん羽田空港の関係者の参拝が多く、特にパイロットやキャビンアテンダントは熱心に参拝していきます。
御朱印にも特徴があって人気の羽田神社なので、全国から人が集まる神社ともいえるでしょう。
羽田神社の御朱印の特徴

羽田神社の御朱印が何故、人気なのかというと羽田空港を氏子にする神社だけに、御朱印に飛行機の御朱印が入るからです。
これは羽田神社の御朱印だけにある特徴なんですね。
羽田神社の御朱印は通常2種類存在します。「羽田神社の御朱印」と「羽田富士塚の御朱印」です。
御朱印の文字は堅い印象を受ける整った楷書です。一文字ずつ丁寧に書かれているのが分かります。
そして右下に飛行機の御朱印があり、御朱印集めをしていない人でも、飛行機好きなら手に入れたい御朱印になっています。
また、羽田神社オリジナルの御朱印帳も飛行機が描かれていることで、とても人気があります。
空の色をベースにした御朱印帳と飛行機の刺繍は羽田神社でしか手に入らないので、おすすめです。同じデザインの御朱印袋もありますよ。
そして羽田神社の例大祭の時には「祭礼期間限定御朱印帳」が販売されます。
通常の御朱印帳が昼の空を表しているとしたら、祭礼期間限定御朱印帳は夜空をあしらった御朱印帳なのです。
この御朱印帳は毎年大人気で、300冊用意されたものが初日で完売するそうです。この御朱印帳を手に入れたい人は例大祭初日が狙い目です。
羽田神社の見どころ

羽田神社の見どころと言えば人気の御朱印や御朱印帳はもちろん、朱色の社殿も目に美しいところです。
とても風通しの良い場所にある神社なので、悪い気を吹き飛ばしてくれそうな爽快感があります。
そんな明るくて爽やかな気をたたえる羽田神社の境内を奥へ奥へと進んでいくと、此花昨夜姫を祀った富士塚があります。
富士塚は富士山の信仰団体である富士講の講員たちが、富士山に登れない人の為に富士山を模して造った人工の小山です。
1772年頃からこの習俗が関東を中心に各地に起こったと言われています。

俗称「羽田富士」と呼ばれるこの塚は明治初年に築造されたものです。現在では大田区の文化財に指定されています。
近年まで、毎年7月1日の山開きには、この塚に羽田富士講の講員が登詣する習俗が残っていたそうです。
羽田神社の富士塚は緑がうっそうと茂ったスポットです。今は残念ながら登ることはできません。
羽田神社といえば御朱印のところでも紹介した例大祭である「羽田まつり」が有名です。
7月最終土日に行われる夏季例大祭で、毎年3万人を超える人が集まるお大きなお祭りです。
メインはお神輿で左右の担ぎ手がタイミングを合わせて左右に大きく回す、独特の激しい担ぎ方が特徴です。通称「ヨコタ」という担ぎ方で担ぎ手だけでも3千人というから迫力満点です。
4年に1度登場する大神輿も見ごたえ十分です。
羽田神社のご利益

羽田神社には御祭神として須佐之男命(スサノオノミコト)とその妻である稲田姫命(イナダヒメノミコト)がお祀りされています。
夫婦神であることから、縁結びにご利益があると言われていますが、須佐之男命がヤマタノオロチを倒した伝説から「勝負運」や「出世運」などのご利益も期待できますね。

中でも1番ご利益があると言われているのは運行安全・航空安全のご利益でしょう。
須佐之男命は多くの幸運をもたらす神様であり、羽田空港を氏子とする羽田神社は空の安全や飛行道中安泰を祈願する神社として唯一の神社なのです。
もちろんご利益にちなんだお守りも多数売られています。
その中でも人気なのが、羽田神社にしかない珍しいお守りである「落ちない御守り・旅行安全守」です。
このお守りの見た目は飛行機の根付守りですが、飛行機をよく利用する方や、客室乗客員の方でも肌身離さず持ち歩けるよう、小さめのサイズになっています。
飛行機が落ちないで安全に空の旅ができるように願いが込められています。
また、「落ちない」というご利益から受験生や就活している人も授与しに来ると言われています。
御朱印と合わせて入手しておきたいお守りですね。
羽田神社のおすすめ周辺スポット
御朱印が人気の羽田神社ですが、その周辺にも足を運びたいスポットがあります。
羽田空港

まずは空の玄関口である「羽田空港」です。
平成5年に新ターミナル・ビッグバードが誕生し、平成16年には東旅客ターミナルビルがオープンしました。平成22年には再国際化に伴い新国際線ターミナルが開業してますます賑わっています。
旅行以外の観光としても楽しめるスポットです。
池上本門寺

日蓮上人が入滅された霊跡として知られる「池上本門寺」は日蓮宗大本山です。
毎年10月12日の夜は日蓮上人の遺徳を偲び全国から30万人の参拝者が訪れます。
1608年に2代将軍徳川秀忠が建てた五重塔は国の重要文化財にも指定されていて見どころのひとつです。
平成22年に大改修された大宝塔も国の重要文化財に指定されています。
京浜島つばさ公園
飛行機好きが集まる「京浜島つばさ公園」は羽田空港のB滑走路が対岸に見える公園です。
羽田空港から離陸する飛行機の巨大な胴体が横向きに見られることで、カメラを構えた人も多く遊びに来ています。
実は羽田空港で見るよりも飛行機を間近に見ることができる穴場スポットなのです。
羽田神社の御朱印をいただいたら、是非、飛行機観賞といきましょう。
羽田神社へのアクセス
羽田神社
住所:東京都大田区本羽田3-9-12
TEL:03-3741-0023
公式ホームページ:http://www.hanedajinja.com/index.htm
まとめ
羽田神社の人気の御朱印や見どころはいかがでしたか。
国内でも数少ない運行安全・航空安全のご利益のある神社です。旅行の安全祈願や航空関係のお仕事をしている人にはピッタリの神社ですね。
御朱印だけでなく御朱印帳にも飛行機がデザインされている珍しいものなので、御朱印目当てで訪れるのも良いですね。