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神社にある鎮守神や狛犬や護符とは何か?5つの基礎知識について

神社,鎮守神

神社でお参りをするときに、普段は何気なく詣でてしまっているかもしれません。しかし神社にお祀りしてある神様の種類も色々あり、また神社でいただくお守りや護符などもその使い方などは様々です。では、どのようなことに留意すれば、より良い神社詣でをできるでしょうか?

鎮守神、氏神と産土神

神社にお祀りしてある神様には色々あります。一般的に村などの地域を守っている神様が鎮守様と呼ばれる神様です。したがってその地域で商売を始めたり、家を建てたりするときにも、この鎮守様にお守りいただくようにお願いするのが、その土地の人々のしきたりとなっています。

氏神も鎮守神と同じようにその土地を守る神様ですが、もともとは古代日本の氏族の守り神で、特定の一族の守り神と考えられていました。

そして産土神も、その土地に生まれた人にとっての守護神ですが、この場合は、その人が以後どこかに引っ越したとしても、一生自分の産土神としてついてまわるものなのです。現在では、この鎮守神、氏神、産土神が混同されて考えられていることが多くなっています。

狛犬

神社の本殿の前などでよく見かける一対の獅子のような姿をしたものを狛犬と呼んでいます。これは日本独自の神の守護獣とされていますが、本殿の前、左右に参拝者と対面する形で置かれ、邪気払いの役目を担っています。

もともとは左右に同じ形の像を置いていたのですが、現在よく見られるものは、それぞれの口元は阿吽(あうん)の形を表すことが多く、一方は口を開き、一方は閉じています。寺院などでは正門の横に1対の仁王像が、同じく阿吽の形相で立っていることが多いですが、それと同じ邪気払いの意味をなします。

もともとは朝鮮半島の高麗犬像(こまいぬぞう)が伝わり、そう呼ばれるようになりました。しかし一説には、インドあるいは古代ペルシアのライオン像であったと考えられ、それが中国、朝鮮を経て日本に伝わったというものも存在しています。

絵馬

神社には、それぞれのご利益がある絵馬を社務所などで販売しています。絵馬に願いを書いて境内にぶらさげれば願いがかなうとされています。

実は、この絵馬はもともと奈良時代までは、本当の馬を神社に奉納して祈願していたのですが、馬は貴重であり誰でも手に入るものではなかったため、木や土で作った馬の人形や、紙に馬を描いて奉納するようになってゆきました。それが、現在のように板に馬の絵を描くことで絵馬として統一されるようになったのです。

最初は、馬の絵を描いて奉納していましたが、だんだんと江戸時代以降には、馬以外の絵を描き、願い事もその裏に書き示すようになっていきました。形も最初は横長であったものが、今のように上部が屋根のような形になったものなど、様々なものに変化してゆきました。

護符とお守り

神社でお参りをした後に、多くの人が買い求めるのが護符やお守りです。護符は、紙に呪文のような文字や、神様の名前が書かれています。

もともとは陰陽師が中国の道教の教えを取り入れて、自然の力と呪術を組み合わせて作る非常にパワーのあるものだったのです。願い事があるときには、能力の高い陰陽師を訪れて、自分の願いを込めて護符を作って封印をしてもらい、毎日この護符にお祈りしていたのです。したがって間違った使い方をして、呪いをかけたりすると、自分にも大変なことが返ってくるとされていました。

しかし現在では護符は、主に厄除けとしてや、家を守っていただくために使うことが多くなっています。お守りは、通常家の神棚に祀る神社のお札を簡単にしたものと考えられ、持ち運びもできて便利なので、学問、恋愛、健康、金運、開運などあらゆる願いに応じて、数多くのお守りが存在しています。

おみくじ

神社に行くと、運試しに引いてみることが多いおみくじですが、本来は御神籤と書かれ、神様からのメッセージを届ける紙であったのです。

古代の日本においては、国の重要な問題や後継者を選んだりするときにも、この御神籤を用いていたのが、おみくじのルーツとされています。鎌倉時代以降になって、今のように大吉や凶などという運試しの占いのような形になってゆきました。

おみくじを引いて凶であったりすると、神社の木に結んで帰る人が多いようですが、本来は、その神社にお祀りされている神様が縁結びの神様の場合のみ、木に結んで帰るものなのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

神社でいただけるお守りや護符、そしておみくじなども、本来の意味を知るともっとありがたく、そして上手に活用できるのではないでしょうか?また自分が生まれた土地の神様にも時々お参りをしておくことで、そのご加護を受けられることでしょう。

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ABOUT ME
Written by 伊庭野れい子
【スピリチュアル・カウンセラー、風水師】 ハワイで20年間、撮影コーディネーターやライターをしながら透視能力を開花させる。 現在は大阪にてライター&翻訳業及び、自身のスピリチュアル本等の出版とチャネリング中心のスピリチュアル&風水カウンセラーとしても活躍中。 https://tarotreiko.amebaownd.com/

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