神社でよく見かける鯉は、実はかなり縁起のいい存在。鯉自身が神さまの使いであるだけでなく、滝を登り切ると龍になるという伝説まである、とても尊い存在なのです。しかも、その名は「恋」「来い」「好意」「高位」などに通ずるところもありがたさを増していますよね。
今回は、そんな鯉にまつわる全国のパワースポットをご紹介します。
鯉にまつわる全国のパワースポット
鯉は神さまの使いですから、神社によっては、鯉そのものをお祀りしたり、特別なものとして取り上げたりしているところがあります。そんな全国の神社をいくつかご紹介しますね。
【椋橋総社:鯉伝説の残る鯉の宮】
椋橋総社<クラハシソウシャ>は、大阪府豊中市に鎮座する神社です。鯉池や鯉塚があるなど、鯉との関わりが強く、別名を「鯉の宮」「鯉神社」と呼ばれています。それもそのはずで、この神社には、高天原から素戔嗚尊<スサノオノミコト>が鯉に乗って降臨したという伝説が残されているのです。
社殿にある鯉塚は、このときに力尽きた鯉を埋葬したというもの。これにより鯉との結びつきが強く、ほかに、橋がうまくかけられないときに参拝すると鯉が集って魚の橋となったとか、川の氾濫で橋が流されたときに鯉の橋が架かったという伝説も残っています。
ご利益:国土安全、国家安泰、邪悪災厄除け、病気快癒、学問上達、縁結び、商売繁盛、交通安全、安産、子ども守護など
大阪府豊中市庄本町1丁目2‐4
06-6332-3110
【六孫王神社:鯉が引き寄せる良縁成就】
六孫王<ロクソンノウ>神社は、京都市南区に鎮座する神社です。この神社のおつかいは鯉であり、境内の神龍池にはたくさんの鯉が泳いでいます。池にかかる太鼓橋は「鯉の架け橋」と呼ばれ、良縁を願いながら渡ると願いが叶うパワースポット。ですから、この「鯉の架け橋」は、別名を「恋の架け橋」といわれているのです。
ご利益:子孫繁栄、恋愛成就、安産など
京都府京都市南区壬生通八条角
075-691-0310
【大前恵比寿神社:日本一のえびすさまが抱く鯉】
大前<オオサキ>恵比寿神社は、栃木県真岡市にある大前神社の境内に鎮座する神社です。御祭神は恵比寿さまで、巨大なご神像は日本一えびすさまとして有名。そのご神像が抱いている魚が、鯛ではなく鯉なのです。境内には鯉にまつわるスポットがたくさんあり、たとえば「おもかるコイ石」。願いごとをして石を持ち上げ、予想よりも軽ければ願いが叶うといわれています。
また、鯉の泳ぐ「金運招福コイの池」や、三匹の鯉模様が描かれた絵馬など、どこを見ても鯉。この神社では、鯉は神さまのつかいとしてそれほど神聖視されているのです。そのため、神職は鯉を食べてはいけないと決まっているほど。ちなみに、その元となった「大前神社の御供の鯉」の話が境内に掲示されています。
ご利益:金運招福、商売繁盛、健康長寿、災難厄除など
栃木県真岡市東郷943
0285-84-2200
【高椅神社:霊魚の鯉が放たれた千年の池】
高椅<タカハシ>神社は、栃木県小山市に鎮座する神社です。この神社には、井戸を掘った際に飛び出してきた鯉を天皇へ賜ったという言い伝えがあります。それ以来、鯉は神さまのつかいとして、食べることを禁じられました。同時に、鯉が飛び出した井戸も、一般の使用が禁じられたのです。この決まりは現在でも守られていて、周辺住民は鯉を食べることもなければ、鯉のぼりをあげることもありません。ちなみに、当時に鯉を放った「千年の池」は、今でも境内に残っていますよ。
ご利益:料理上達、調理守護など
栃木県小山市高椅702
0285-49-0159
まとめ
鯉は、家族や仲間と協力して力を発揮することから、仕事や人間関係の良好な発展をもたらすともいわれています。ですから、それぞれの神社が授けてくれるご利益のほかにも、対人運のアップも期待できるかもしれませんね。もちろん、近所の神社に鯉がいるようなら、その池にもお参りをしてみてはいかがでしょうか。
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