
この記事では、ミラーリング効果(同調効果)とは何かを解説した上で、その実践的な活用術も紹介していきます。好印象をもってもらいたい相手がいるあなたは必読!
目次
ミラーリング効果(同調効果)とは?

ミラーリング(mirroring)とは、「同調効果」「ミラー効果」「姿勢反響」などと呼ばれる心理学用語です。
- 特定の人の動作・しぐさを真似ることで相手に親近感を湧かせる心理テクニック
- 自然と好きな人のしぐさに似てしまう現象
このように2つの意味をもっている用語でもあります。時には、相手の言葉遣い、発言、話し方などを真似てミラーリング効果を引き出す場合もあるようです。
ミラーリング効果(同調効果)の実践的な3つの活用術

1.相手が前傾姿勢になったら、自分もその姿勢をミラーリングする
向かい合わせの状態で会話をしているときに相手が前傾姿勢になったら、あなたもその姿勢をミラーリングしてみましょう。
心理学における前傾姿勢は「熱心に話を聞いている」という意味をもちます。相手と同等の聞く態勢が整っているという意志を示すためにも、この姿勢はミラーリングすべきです。
2.相手が笑顔になったら、自分もその表情をミラーリングする
ふとした瞬間に相手から笑顔を向けられたときは、その笑顔をミラーリングしましょう。笑顔は好意的に接している気持ちの表れのため、相手を安心させる効果があります。
また、相手の動作やしぐさを真似するのに比べて、「表情」を真似ることは比較的簡単です。上手に笑顔が作れないという方は、ひとまず口角を上げるよう意識してみてください。
3.相手が声を大きくしたら、自分も声のトーンをミラーリングする
会話中に話が盛り上がり、相手の声が大きくなることがあるかと思います。その際にも、すかさず相手の声のトーンをミラーリングしましょう。
声のトーンをミラーリングすると、「この人とは波長が合うな」と相手に感じてもらえます。同時に居心地のよさや親近感も湧かせられるため、声のミラーリングも忘れずに!
ミラーリング効果(同調効果)を引き出すポイント

ミラーリング効果はさりげなく狙おう
ミラーリング効果はさりげなく狙うのがポイントです。ミラーリングしていることを相手に悟られてしまえば、親近感を抱かせることはできません。
出会ったばかりの相手にミラーリングを悟られてしまった場合、「この人はなぜ自分の真似をするの?変な人だな…」と不信感をもたれてしまう恐れも。
- 同じ動作やしぐさをする場合は「相手から1度視線を逸らしてから」
- 似た発言をする場合は「一分ほど時間を置いてから」
このように、「少しタイミングを外してから」ということを意識すると、さりげないミラーリングができるかもしれません。
ミラーリング効果を狙う相手は慎重に選ぼう
ミラーリング効果を狙う相手を慎重に選ぶのも大事なポイントになります。極論をいえば、心理学者を相手にミラーリングをしても効果は得にくいということです。
また、疑り深い人を相手にミラーリングをした場合にも、「何を企んでいるのだろう?」と疑心暗鬼になられてしまうでしょう。
スマートな言い方ではありませんが、ある程度は他人の動きや発言に鈍感な人をターゲットにミラーリング効果を狙ってみるのがおすすめです。
まとめ
ミラーリング効果をうまく引き出せれば、人付き合い全般がラクになります。どのような人間も自分と近しい存在に親近感を覚えます。
人付き合いにおけるトラブルを回避したい。苦手な人とも円満に付き合いたいというときこそ、ミラーリング効果を狙っていくべきです。
あなたの人間関係を好転させる処世術として、今日からミラーリングを取り入れてみてはいかがでしょうか?
